無事車を停めることができたので、いよいよイアの街並みを探索していきます!
イアについて
今回訪れたイア(Οία)はサントリーニ島北西部にあります。人口はわずか1000人程度の小さな村ですが、一年に200万人もの観光客が訪れる世界有数の大人気観光地となっています。つまり人口の2000倍もの人が押し寄せてくる村なのです!
一年に200万人といわれてもあまりぴんと来なかったので調べてみたんですが、これはだいたい2019年のサンリオピューロランドの年間来場者数とほぼほぼ同じくらいらしいです。長野県の大鹿村は人口1000人程度の村なので、日本でたとえるならば大鹿村にサンリオ並の観光客が押し寄せる感覚に近いことになります。
なぜイアはこんなにも大人気なのか。。主に二つの理由があります。
- 夕日が非常に綺麗だから
- 青い海と白い建物のコントラストが幻想的で魅力的だから
”ギリシャ”と聞いて思い浮かべるのが青い海と白い建物の街並み。写真で見るとすごく幻想的。他国の人もそのイメージが強いそうで、一生に一度は行ってみたいなという人が多いみたい。
その人気さもあってか、近年サントリーニ島ではオーバーツーリズムに悩まされているようです。
多くの観光客が島を訪れたことによって老朽化したインフラの整備に負担がかかり、また住宅価格が高騰したことによって、家を売らざるを得なくなってしまった人が多くなったとか。島民以外の人にとっては「憧れの島」ですが、島民にとっては昨今のオーバーツーリズムはいまや死活問題となっているのです。
しかし信じられないかもしれませんが、年間200万人も観光客が来訪しているのにもかかわらず、僕たちが行ったときは観光客らしき人は殆ど見ませんでした。いたとすれば、同年代の日本人大学生と地元民くらいです。恐らく僕たちと同じで、卒業旅行で来ていたのでしょう。
時間はたっぷりあるのでゆっくり探索。まずはパナギア教会の方に行ってみることにしました。
パナギア・アカフィスト広場
とりあえず街の中心に行ってみたかったので、パナギア・アカフィスト広場に行きます。パナギア・アパフィスト(Παναγίας Ακαθίστου)はイアの街のちょうど中心にある正教会で、イアのシンボルの一つとなっています。

駐車場から歩いて細い路地を歩いて行きます。街中は車両の通行が禁止されているので、実質的に歩行者天国みたいな感じとなっています。まあ車が通れるほど広い路では決してないので車も通りたがらないとは思いますが、、
街自体はそれほど広くないのですが狭い路地が多いので、何も考えずに歩いていると迷子になりそうです。

それにしても道を歩いていてもやっぱり人がいない。200万人も来島するような場所とは思えないくらい人気がありません。しーんとしていて逆に不安になってきます。
ところどころアジア人っぽい人とすれ違います。日本人でしょうか?よく見たら自分たちと同じ年代の人たちばっかりです。
人気のない路地を5分くらい歩いていると広場に着きました。
ここに来て一番驚いたのは猫がとにかく多いこと。あと何よりも周りが白色のものが多いことですね。教会の建物も白色だし、床も白色。道路の手すりや階段も全部白色。まさに辺り一面真っ白という感じです。

広場のベンチでくつろいでいると日本人女性二人組に声を掛けられました。記念に二人の写真を撮ってほしいということだったので快く撮ってあげました。お礼に僕たちの写真を撮ってくれるとのことだったのでお言葉に甘えて撮ってもらうことに。

聞くとこのお二人も大学の卒業旅行でヨーロッパを回っていたそうで、僕たちと同じで1ヶ月くらい放浪すると言っていました。異国の地で、卒業旅行という目的を同じとした人たちと出会うのはとても嬉しいものですね。
街全体が真っ白な理由
先ほど、建物から手すりまで何から何までとにかく真っ白であることをお伝えしました。ただこれは単に観光客に映えるように白くしたわけでは決してありません。ちゃんとした理由が二つあります!
- 暑さ対策のため
- 感染症対策のため
世界有数のリゾート地であるサントリーニ島は、夏は太陽の光が強くて非常に暑くなります。家の中も長時間太陽光に曝されていれば高温となってしまい住みにくくなります。なので熱を放射する白色が、建物の色に適していたわけです。
それともう一つ、感染症予防のためです。
えっ?と思ってしまうかもしれませんが、実は1938年に当時のギリシャ首相のイオアニス・メタクサス(Ιωάννης Μεταξάς)の命令で、街の建物を青と白で塗装することが義務付けられました。
この当時ギリシャは伝染病のコレラの流行に見舞われていて、コレラを抑えるために街の建物を白く塗るよう命じられていました。
住宅の塗装に使われた白塗りには、強力な消毒作用を持つ石灰岩が含まれているそうです。しかも費用も安価。そういうわけでイオアニス首相は「石灰岩で街を白くすればコレラが収束するだろう!」と考えたのでしょう。
結果的にそれでコレラが収まったのかどうかはなんとも言えないですが、暑さを抑えるために建物を真っ白にしたというのはかなり実用的だなあと思います。結果的に世界中の観光客を呼び寄せることになって一石二鳥でしょうか。
サントリーニ島が観光に力を入れ始めたのは1970年代からのことで、それまでは荒廃した火山島に過ぎない存在だったそうです。青い海と白い建物がなければここまで観光客を呼び込むことは難しかったでしょう。
これらがきっかけで現在もサントリーニ島は白い街並みを保っているのです。
高級リゾートを垣間見る
広場を離れて、いよいよ絶景スポットである高級リゾートのあるところへ行きます。地図でいうと、「SANTORINI」という文字の書かれた建物のイラストが高級リゾートのある場所です。

高級リゾートエリアに行って絶景を見たいのであれば、動きやすい服装で行くことを強くおすすめします!高低差が激しく階段が多いので注意です。
またそんなに広い街でもないので大丈夫だとは思いますが、結構疲れると思うので時間はたっぷり取っておきましょう。階段も狭い道が非常に多いので気をつけてください!
しかもアップダウンが激しいので、身軽な装備で行くことを強くおすすめします。歩きやすい靴でないと足も痛くなりそう。
ところで、高級リゾートエリアを散歩しているとあることに気付きます。そう、どの宿もフェンスがとても低いのです。なので簡単にホテルの中に侵入できそうな作りになっていて、セキュリティ対策がどうなっているのか気になるところではありました。ホテルにあるプールとかも柵がないところが多く、入ろうと思えば誰でも入れそうな感じになっていました。

ギリシャは他のヨーロッパ諸国と比べると比較的物価が安いので、高級リゾートホテルも割と手が届く範囲内です。なので新婚旅行でサントリーニ島に行って、せっかくだから海の見える高級リゾートで二人の時間を楽しむ、、なんて夫婦も多いそうです。なんだったらサントリーニ島は教会の数も多いので、いっそのことサントリーニ島で挙式するていうのもいいかもしれませんね!
よくベトナムとかで高級ホテルが1-2万円台で泊まれる!なんてことを耳にしますが、もうその値段までいっちゃうともはや”高級ホテル”とはいえないんじゃないのかなって思ってしまいます 笑

真っ白な街並み、、と言いましたがこうやって見てみるとところどころ黄色や赤色の建物もあって、案外カラフルな街なんですね。
上を見ても下を見ても白い建物ばっかりでなんだか不思議な感覚です。ただ、急斜面の場所に建てられているので道にある壁から身を乗り出すと結構怖いです。しかも更にその下は崖になっていて、一度落ちたらあっという間にすってんころりんとなってしまいそう。


イアは観光地なので本当に色んなお店があります。お土産屋さんは勿論、アイスクリーム屋やレストランなどもあり食べ歩きも可能です。(ただ閑散期だったので閉まってるお店が殆どでしたが、、)
お土産屋さんで売っている物は月並みで、よくあるマグネットやコップ、Tシャツや置物がたくさん売ってありました。せっかくなので「Santorini」と書かれたマグネットを一つ購入。帰国したら冷蔵庫にくっつけておこう。
今晩の夕飯
イアの街並みを散歩していたら気付いたら16時になっていました。本当は夕日を見たかったのですが、あいにく曇り空になったため宿に戻って夕食をとることにしました。白い建物と青い海を見られただけ満足です😊
宿泊先のカルテラードスに着いた時、なんとあられが降ってきました!!短時間ではありましたが、サントリーニ島は温暖というイメージがあっただけにオドロキでした。これも大寒波の影響でしょうか。

今日は、昨日食べたギリシャ料理屋さんの隣にあるドミノピザを食べることにしました。
ここは日本と同様、デリバリーも対応しててサントリーニ島ならどこでも配達してくれるそうです。ただ今回は店から宿までが近かったのと、車があったのでテイクアウトすることにします。
ドミノピザの店舗に入ってメニューを見てみると唖然!同じドミノピザでもやっぱり海外だとメニューが全然違くて、まるで別のレストランのようです。
ドミノピザやマクドナルドみたいな世界的に有名なファストフード店は基本的にどこで食べてもあまり味が変わらないので当たり外れが少なく、かなり貴重だと思います。大手チェーン店で、一括管理されているので食あたりも比較的しにくいのも強い。
せっかくなので日本のドミノピザにはなさそうな、マカロニパスタを頼んでみることにしました。
宿で待つこと40分、できあがったので取りに行きます。料金は前払いで確かマカロニパスタで6~7ユーロでした。だいたい1000円くらい。



やっぱり有名チェーン店の料理はどこに行っても美味しいし安全です。ただ所詮ファストフードなので食べ過ぎにはご注意を… 笑
昼間動き回ったせいか、夕食を食べると眠くなってきました。明日はフィラの街を散策するつもりなので、次回はフィラの様子をお伝えしていきたいと思います!
フランコというバー。洞窟の中からモルダウの交響曲が流れてきた。張り出しのテーブルでレッチーナ、ウーゾを煽り、世界1の夕日をみました。マジックアワーの後には、満開の星空。死ぬ前にもう一度、行きたい。
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フィラにある、ドンキータクシーの乗り場のすぐ近くにあるバーですかね。
Tripadvisorで調べてみましたが、確かに最高のロケーションですね!
次サントリーニ島へ行くときは是非寄ってみたい!
、、と思いましたが、残念ながら休業しているようです。。
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私も行きたい。
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