「英語は完璧に話さなきゃいけない…」
「文法ミスしたら恥ずかしい…」
「間違えた英語を話してしまったら、友だちに笑われそう…」
こんな感じで、日本で英語を勉強していると、どうしてもこんなことを思い込んでしまいがちです。文法の細かいミス、発音の癖、単語の選び方…。そのどれもが気になって、「間違えたらどうしよう…」と不安になる人は少なくありません。僕もそのうちの一人でした。
でも実際に海外へ出てみると、驚くことに「完璧な英語」を話している人の方が圧倒的に少数派です。
アメリカやイギリスなどのいわゆる“ネイティブスピーカー”は、世界全体の英語話者の中ではごく一部。(おそらく25%程度)むしろ、第二言語として英語を使っている人の方がはるかに多いのです。
たとえばインドやシンガポールでは、独自の発音や言い回しが混ざったインド英語、シンガポール英語が日常的に使われています。フィリピン、アフリカ諸国、カリブの島々…。どれもネイティブの基準とは違いますが、それぞれの社会で当たり前のように通じる立派な英語なのです。
こういう英語のことを共通語としての英語(World Englishes)といいます。
言語は常に変化し、地域ごとに姿を変えるものです。100年前の日本語を読んでみればわかりますが、言い回しも漢字の使い方も、いまの日本語とはまるで違いますよね。

100年前の日本語は読めなくもないが、いまの日本語とは結構違う
英語も同じで、時代や場所によって形を変え続けてきました。だからこそ唯一の正しい英語なんて実は存在しないのです。
そう考えると、日本人がよく使う “Engrish” も、ただの間違いと切り捨てるのはもったいない。日本語という土壌で育まれたユニークな英語のスタイルであり、ある意味では日本発のWorld Englishだといえるでしょう。
勿論、最低限の文法や発音は必要です。けれども、それ以上に大切なのは 相手に伝えようとする姿勢ではないでしょうか?
実際、世界中のビジネスの現場では完璧な文法よりも、意思疎通のスピードや熱意が重視されます。僕自身、仕事で海外(英語が第二言語の国)の企業とやり取りをすることが多いのですが、相手の英語は文法が少し間違っていたり、不自然な言い回しであることが多いです。
けれど、それで困ることはほとんどないのです。多少のミスがあっても、意図が伝われば十分。逆に細かい誤りを逐一指摘することの方が、かえってコミュニケーションを妨げてしまうこともあります。
その理由を詳しく解説しています!
“完璧”よりも“伝わる”こと。
この視点を持つだけで、英語を話すときの気持ちはぐっと楽になるはずです。
僕たちが話す英語は「下手な英語」ではなく、「世界に存在する多様な英語の一つ」。そうポジティブに考えればもっと自由に、もっと自信を持って英語を使えるのではないでしょうか。