中央アジアの玄関口、ウズベキスタンの首都タシュケント。
シルクロードの面影を残しつつも、ソビエト時代の建築や現代的な都市の姿も垣間見える、不思議な魅力にあふれた街です。
そんなタシュケント、行ってみたいけれど「子連れでも楽しめるコースないかな…」、「観光は一日だけ…」という方も多いのではないでしょうか?
でも大丈夫!たった1日でもタシュケントはしっかりと満喫することができます。
初めて訪れる方は勿論、もう既に何回もタシュケントに来ている常連さんの方にもおすすめの、濃密で充実した子連れの方向け1日モデルコースを紹介していきます!
【子連れの方向け モデルコース】
午前:タシュケント動物園

タシュケント動物園は中央アジアで一番大きな動物園。
。。。にもかかわらず園内は空いていて、日本の動物園ほど混雑していません。特に開園直後は比較的すいているため、子どもが迷子になる心配も少なくのびのびと動物たちの姿を楽しめます。
大きさとしては上野動物園やよみうりランドとほぼ同じくらいです。2~3時間は時間を潰せるような場所です。
タシュケント動物園にはトラやサル、鳥類、爬虫類など種類も豊富で見応えがあり、園内はコンパクトにまとまっているので、子どもも疲れにくいのが嬉しいポイント!
地元の幼稚園や小学校の遠足先としても人気があり、安心して楽しめる環境が整っています。売店ではおやつやジュースなども購入でき、休憩にもぴったり。
さらに、「Dino Park」という恐竜をモチーフにしたアミューズメントエリア(別途入場料あり・下記参照)も併設されているので、恐竜好きの男の子にはうってつけ!喜ぶこと間違いなし!

街の中心街(アミール・ティムール広場)から5kmほど離れていますが、タシュケント市内バス19系統、もしくは115系統に乗れば30分くらいで到着します。料金は定額制で約20円。非常に安いです!クレジットカードも使えます。
ただタシュケント市内のバスは非常に混んでいるので、子連れであればYandex Goのタクシーを使うことを強くおすすめします。Yandex Goを使えばタシュケント中心街からであれば1回あたり250~300円ほどでいけます。間違っても路上でタクシーを捕まえて行く、、、なんてしないようにしましょう!ぼったくられるので要注意!!

3歳までの子ども:無料
ウズベキスタンの年金受給者:無料
4歳から14歳:20000スム(約220円)
大人:30000スム(約330円)
カード払い可・日本でいうPayPayのようなウズベキスタンのコード決済も可
名称:Tashkent Zoo
住所:ウズベキスタン タシケント市ユヌサバード地区ボギシャモル通り232-A(Tashkent, Yunusabad, Bogishamol St. 232-A)
Google評価:4.3/5 (2593レビュー)
営業時間:9:00 – 20:00
価格帯:7歳以下:無料
7歳以上16歳以下:25000スム(約280円)
16歳以上:40000スム(約450円)
障がい者:無料
年金受給者:無料
ウズベキスタン軍現役兵士:25000スム
お昼:タシュケントシティーモール

お昼に立ち寄りたいのが2020年に開業した大型複合施設タシュケントシティーモール。ここではファミリー向けのレストランやフードコートが充実していて、キッズメニューのあるお店も多数。スーパーマーケットや服屋、家電量販店などなど、ここにいけば大抵のものは揃うとても便利なところです!
まあまあ広いショッピングモールで、ららぽーと沼津とだいたい同じくらいの広さです。子どもたちが遊べるようなゲームセンターやキッズコーナもあるので、半日は時間を潰せそうですね。
ショッピングモールの入口には銃を持った警察がいますが、治安維持のために駐留しているので心配ご無用。この警察のおかげで、ショッピングモールの店内は非常に安全な状態となっているのです。
タシュケントメトロのアリシェル・ナヴォイ駅から地下道でつながっているので、雨が降っていてもぬれることなく迷わずにたどりつくことができます!
トルコ発の人気カフェレストランBIG CHEFS。おしゃれで開放的な空間と、子どもでも食べやすいメニューが揃っているのが魅力。
このカフェレストランは伝統的なヨーロッパ料理から、東洋料理まで幅広い料理を提供し、ビーガンやグルテンフリーなど多様な食事ニーズにも対応しています。コーヒーやお茶のメニューも豊富で、家族連れでもゆっくり過ごすことができます!
現在、トルコやドイツなど6か国に98以上の支店を展開しています。

量も多くおいしい
カフェレストランには日本語を勉強しているというフレンドリーな大学生くらいの従業員もいて、温かい雰囲気を感じました!
ここのお店だけではないのですが、ショッピングモール自体が夜遅くまでやっているので、夜中遅い時間帯でも安心して食事ができ、とてもおすすめです!
店内にはガストにいるような猫型ロボットが働いていて、とても可愛らしいです。子どもたちも大喜び間違いナシ!
名称:BIG CHEFS
住所:ウズベキスタン タシュケント市バティル・ザキロフ通り7 タシュケントシティーモール1F(Tashkent, st. Botir Zakirov 7)
Google評価:4.0/5 (16レビュー)
営業時間:10:00 – 23:00(日曜日は10:00 – 24:00)
価格帯:300円 - 2500円
BOBOYはウズベク料理を中心とした中央アジア料理を提供するレストラン。
タシュケントシティモール自体は洗練された現代的な施設なのですが、BOBOYは一歩足を踏み入れるとまるで別世界!ウズベキスタンの伝統を大切にした美しい内装が印象的で、「本当にウズベキスタンにやってきたんだな」と実感させてくれる空間でした。
テラス席もあり、タシュケントシティーパークの緑を眺めながらの食事はとてもリラックスできて、子ども連れでもゆったりと過ごせます。料金もそこまで高くありません。日本のよくある普通のレストランとほぼ同じか、少し安いかくらいです。
実はウズベキスタン滞在中、このレストランには2回足を運びました。
初回はラグマンウイグルというウイグル風の手打ち麺料理を、2回目は昼時にシシカバブ(羊肉の串焼き)とトルコの伝統菓子バクラヴァを注文。


どれも味付けが優しく、素材の風味がしっかり活きていて、日本人にもとても食べやすかったです。「中央アジア料理ってちょっとクセがあるのでは?」と思っていましたが、意外と馴染みやすく、普通においしい!
そして一番声を大にしていいたいのは、今回の旅では一度もお腹を壊さなかったということ。他の海外旅行ではお腹の調子に悩まされることも多かったのですが、BOBOYの料理ふくめ、ウズベキスタンではお腹の調子がすこぶるよく、安心して楽しめました。これなら小さなお子さんにも安心しておすすめできます。
伝統的なウズベク料理を本場らしい雰囲気の中で楽しみたい方や、家族で落ち着いて食事をしたい方にとって、BOBOY Tashkent City Mallは理想的なレストランだと思います。タシュケントに訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください!
名称:BOBOY Tashkent City Mall
住所:ウズベキスタン タシュケント市バティル・ザキロフ通り7 タシュケントシティーモール3F(Tashkent, st. Botir Zakirov 7)
Google評価:4.0/5 (16レビュー)
営業時間:10:00 – 23:00(日曜日は10:00 – 24:00)
価格帯:500円 - 2500円
午後:マジックシティー
タシュケントに来たらここは外せません!ウズベキスタン版ディズニーランドのマジックシティー(Magic City)へ行きましょう!
まるで東京ディズニーランドを彷彿させるような夢の世界が広がっていて、初めて訪れた人はその世界観にきっと驚くはずです。入場料はなんと無料!
ヨーロッパ風の建物が並び、どこを見ても絵になる風景ばかり。カラフルな建物や装飾の細部まで凝っていて、歩いているだけで気分が上がります。まさに映えスポットの宝庫で、写真好きにもたまらないエリア。特に夕方になるとライトアップも始まり、幻想的な雰囲気に包まれます。
園内にはカフェやスイーツショップも点在していて、散策の途中にちょっとひと休みするのも◎。アイスクリームを片手にベンチで一息。。。そんな過ごし方もまた旅の醍醐味ですよね。

マジックシティーの中でもひときわ目を引くのが、中央にそびえるマジックキャッスル。
まるでおとぎ話の中に出てきそうなお城からはなんとジップラインが伸びていて、空中をビューンと駆け抜けるスリル満点の体験も楽しめます。僕も実際に体験してみましたが、思っていた以上にスピード感があって、童心に帰ったような気分に!
一回につきたしか500~600円ほどかかりますが、大人も子どもも一度試してみる価値ありです!

園内には他にも小さなアトラクションや映画館、ボーリング場があって子ども連れの家族にぴったりです。街並みを楽しみながらショッピングもできるので勿論、大人も楽しめます。カップルのデートで訪れてみるのもいいですね!
マジックシティーは、ただ歩くだけでも楽しい場所。まるで異世界を旅しているかのような非日常感を味わえるので、旅の思い出にしっかり残るはずです!
名称:Magic City
住所:ウズベキスタン タシュケント市チランザール地区ボブル通り174(Tashkent, Bobur ko’chasi 174)
Google評価:4.6/5 (6048レビュー)
営業時間:10:00 – 22:00
入場料:無料 *一部アトラクションは有料
夕方:タシュケントシティーパーク
マジックシティーを楽しんだ後は、タシュケントシティーパーク(Tashkent City Park)でのんびりとした時間を過ごすのがおすすめです。
この公園はタシュケント中心街のど真ん中、タシュケントシティーモールのすぐ真向かいにある公園なのですが、都会の真ん中とは思えないほど穏やかで、どこかホッとできる空間です。ヒルトンのすぐお隣なので、ホテルからのアクセスも抜群!
タシュケント中心部の再開発エリア・タシュケントシティの一環として、2019年3月にオープンしたばかりの新しい公園です。丁寧に整備された空間は、地元の人にも観光客にも人気の憩いスポットになっています。
美しく手入れされた芝生や緑の並木道、そして広々とした遊歩道が広がっていて、歩いているだけでも気持ちがリフレッシュされます。ベンチに座って本を読んだり、コーヒーを片手にぼーっと景色を眺めたり、公園の中にあるアイスクリーム屋で買ってアイスを食べるのも贅沢な時間。ふと見上げれば、青い空と季節の花々が広がっていて、旅先であることを忘れてしまいそうになります。

子どもたちには嬉しい遊具エリアや広場もあり、走り回ったり遊んだりと思いきり体を動かせる環境が整っています。一方で、大人はその様子をゆったり見守りながら、家族での写真撮影や、日陰でのおしゃべりなど、それぞれのスタイルで午後のひとときを楽しめます。
中でも特に人気なのが、噴水や池のまわりのエリア。昼間は水の音に癒されながら、のんびりベンチで過ごしたり、カメラを構えたくなるようなフォトジェニックな風景を楽しめたりと、思わず時間を忘れてしまうような空間です。季節の花々や緑に囲まれた池の風景は、旅のアルバムに加えたくなるような一枚が撮れるはず。
そしてもし時間に余裕があれば、ぜひ夜まで滞在してみてください!周囲のビル群がライトアップされ、ロマンチックな雰囲気に包まれる中、1時間おきに開催される噴水ショーがまた格別!音楽に合わせてリズミカルに踊る水と光の演出は、まるで映画のワンシーンのようで、思わず立ち止まって見入ってしまう美しさです。

昼とはまったく違う、夜のタシュケントシティーパークもまた魅力たっぷり。のんびり歩きながら、旅の余韻にひたるにはぴったりの場所です。
ちなみに、マジックシティーも夜のイルミネーションがとても綺麗なので、午後はタシュケントシティーパークでのんびり過ごして、夕方からマジックシティーを楽しむのもおすすめ。光に包まれた幻想的な街並みが、一日の締めくくりにぴったりです!
公園のすぐ向かいには先程紹介したタシュケントシティーモールがあるので、夜ご飯もそこで気軽に済ませられます。
このエリアはホテルも多く集まっているので、夜の散歩を楽しんだあとにそのまま歩いて帰ったり、Yandex Goでサッとタクシーを呼んでホテルに戻ったりと、とても便利な立地です!
名称:Tashkent City Park
住所:ウズベキスタン タシュケント市シャイハンター地区(Tashkent, Shayxontoxur)
Google評価:4.6/5 (2714レビュー)
営業時間:24時間
入場料:無料
まとめ
「1日だけでこんなに楽しめるとは思わなかった!」という声が聞こえてきそうな、タシュケント子連れ観光モデルコース。動物園で動物とふれあい、ショッピングモールで安心ランチ、マジックシティーで遊び、夕方は公園でリラックス。
交通費や食事代も比較的安価なので、コストパフォーマンスの高い旅が実現できます!旅先の選択肢としてまだあまり知られていないタシュケントですが、一度訪れたらその魅力にきっと驚くはず。ぜひご家族で、心に残る一日を過ごしてみてください!