欧州放浪記⑧　～初めてのマニュアル車～

2022.2/9 -10

サントリーニ島での滞在時間はあっという間に過ぎていき、いよいよアテネへ向かう時間に。

サントリーニ島も今日でお別れ。一抹の寂しさを感じながらも、これから新しい場所や出逢いが待っていると思うと、自然と気持ちが高まります。サントリーニ島で得られた想い出を胸に刻みつつ、次なる旅へと進んでいこうと思います。

欧州放浪記⑦　～恐怖のロバタクシー～

1. サントリーニ島とのお別れ
2. 車でギリシャ一周！
3. 初のマニュアル運転

サントリーニ島とのお別れ

それにしても空港内は相変わらずガラガラ。出発ロビーにいるのはほんの数名。それもまたしても同年代の日本人女性グループ。飛行機の出発時間まで二時間以上あったので空港を散策してきました。それでも小さい空港なのであっという間に一周してしまいました。

流石にキオスクみたいなちょっとした売店はやっていたので、そこで飲み物を買いました。オレンジジュースです。実はギリシャはオレンジの生産量が割と多く、オレンジジュースも多く生産されています。ギリシャのオレンジ生産量は世界18位となっています。（ちなみに日本は67位）

よくスーパーに行くと「agros」というオレンジジュースをたまに見かけますが、あれはギリシャのオレンジジュースです。はっきりとした値段は覚えていないですが、確か日本だと1L 300円～400円ほどだった気がします。

これがギリシャだと同じ量でも3.5ユーロくらいするので、560円くらいかかってしまいます。そう考えると日本の物価はこれでもまだまだ安いんだなあとしみじみ感じます。（当然、果汁の割合が低いジュースもあり、そっちは安い）

酒屋もあったので覗いてみると、ギリシャおなじみウゾがいっぱい置いてありました。お土産で買って帰りたかったですが、ギリシャにはまた帰国時に寄るのでここでは買わないことにします。荷物が増えるとかなり大変なので。

空港をぶらぶらしててもそれでも1時間あまってしまいました。仕方ないのでベンチに座ってゆったりしていましたが、とにかく何もすることがなく暇です。閑散期でとにかくやっているお店が殆どないので仕方ないですね。

ベンチで待つこと1時間、ようやく飛行機の搭乗案内がされたので、早速カウンターへ向かいます。20時55分出発、21時35分アテネ到着のスカイエクスプレスの便です。

わずか40分のフライト。実際は離着陸する時間も飛行時間に含まれているので、空中に滞在している時間はもっと短くなります。離陸したと思ったらすぐ着陸してしまいます。（ちなみに羽田～中部国際空港が1時間くらい）

たった40分のフライトだったのにもかかわらず、機内では軽食が提供されました。クッキーとジュースが出てきました。とても有り難いですね。

真夜中で外の景色も見えなかったので今のうちに仮眠を取ります。というのも、アテネに着いたらすぐ空港でレンタカーを借りてギリシャ一周の旅をするからです。流石に深夜で眠いので、早朝出発の予定で組んでいましたが、それでも明日途中で眠くなってしまうといけないのでここで寝ておきます。

40分のフライト時間は仮眠するには丁度いい時間でした。気付いたらアテネ空港に到着。飛行機を降り、手荷物受取場のカルーセルからスーツケースを受け取り、そのまま空港内にあるレンタカー屋さんへ直行します。

車でギリシャ一周！

アテネ空港ではEnterpriseというレンタカー会社で借りました。

レンタカーに関しては、日本と比べてだいぶ安い印象です。1週間借りて2万円くらいだったので、2人で割ると1万円。ガソリン代や高速代を考慮しても結構コスパ良いです。大人数で旅行すればもっと安くなります。

借りたのは日本でも大人気なスズキスイフト。故障しにくいことから日本車は海外でも大人気です。そのためレンタカーでも日本車のヴァリエーションが多く、トヨタのC-HRとかもありました。

勿論、せっかく海外に来たんだから日本では殆ど出回ってない海外の車に乗るのもいいかもしれません。（オペルとかシュコダとか）日本だと日本車勢が圧倒的に強いので殆ど見かけませんが、最近は海外だと韓国車も非常に多くなってきており、ヒュンダイや起亜の車も増えているので、興味本位で乗ってみるのもいいかもしれません。

ただ、ヨーロッパではマニュアル車が今でも主流なので注意が必要です。外国で運転するのに必要な国際免許証があれば、日本でマニュアル免許を持っていなくてもマニュアル車の運転が可能ですが、マニュアル車の運転経験がない方には結構難しいと思います。なのでその場合は、オートマ車のレンタカーを選ぶのが無難です。

ギリシャは車で回ろう！【借り方から注意点まで】

貸出手続きはそれほど時間はかからず、40分もあれば車に乗り込むことができました。既に別記事（すぐ上に貼ったリンク）でも書きましたが、海外でレンタカーを借りるにはパスポート・国際免許証・日本の免許証・クレジットカードが最低限必須となっています。

車に乗った時はもう23時30分を超えていたので、今日はここで休みます。レンタカー屋の店員さんに車中泊していいか聞いてみたら、空港の駐車場で車中泊してもいいと言われたので、今日はここで寝ます。夜は結構寒かったのでジャンパーを着て就寝。タダで寝られるのでコスパ最高です！

初のマニュアル運転

翌朝、2月10日早朝

疲れもだいぶ取れたので早速出発！最初の目的地はデルフィ遺跡です。

この地図のように4日かけてギリシャをぐるっと一周します。アテネ→デルフィ遺跡→メテオラ→イオアニナ→オリンピア遺跡と回ります。デルフィ遺跡もメテオラもオリンピア遺跡も世界遺産なので、世界遺産巡りのドライブみたいな感じです。

ギリシャの山間部は積雪も珍しくなく、またこの時は東欧を大寒波が襲っていたので、スタッドレスタイヤを装備していない車で行くのは少し心配していましたが、結果的に道路に積雪しているところはまったくなかったので安心しました。僕のように真冬に行く時は道路状況や天候をインターネットなどで常に確認しておいたほうが良さそうです。

朝6時00分、早速出発します。

このレンタカーはマニュアル車で、流石にマニュアル免許を持っていない僕がいきなり交通量の多いアテネの街中を運転するのは怖かったので、最初はマニュアル免許を持っている友だちに運転してもらいました。とりあえず、アテネ空港からアテネ郊外まで運転してもらいます。

ここで人生初のマニュアル運転です！

アテネの郊外までくると交通量はそれほど多くなく、初心者でも運転しやすい環境。助手席に座っている友だちからクラッチ操作のコツを教えてもらい、いざ運転。

マニュアル車は走り出すまでが難しいです。クラッチの操作がぎこちないと、発進の途中でエンストしてしまいます。一時停止のところでエンストしてしまうのは初心者あるあるではないでしょうか。

最初はコツを掴むのがなかなか難しかったですが、30分くらいで徐々に慣れてきて、1時間も運転しているとだいぶ自然に運転できるようになりました。

ギリシャの運転マナーは結構悪く、平気で制限速度を大きく超えたスピードで走ったり、一時停止標識を無視するドライバーが多かったです。（一時停止をすると、たまに後続車からクラクションを鳴らされる）パトカーですら一時停止標識を無視していましたからね 笑

アテネ郊外は高速道路に乗ってしまうと交通量は劇的に減っていき、とても走りやすくなっています。制限速度も130km/hの区間があり、流れも良いです。

中には180km/hくらいで走っている車もいましたが、国外で取り締まりを受けるとかなり面倒らしいのでおとなしく制限速度内で走っておきましょう 笑

アテネ空港を出発して2時間。ちょうど8時頃、お腹が空いてきたのでヴィオティア県にある「ディモウ・P・ラプロス」（Δημου Π. Λαμπρος）というガソリンスタンドで朝食を取ることにします。ここはお店も駐車場も広く、快適に休憩することができます。

アテネから約2時間なので、ギリシャ西部に車で行くときは丁度いい休憩スポットになるかと思います。ドーナツやコーヒー・サンドイッチや調理パンなど朝ご飯に最適な軽食がたくさん売ってありました。今回はドーナツを食べます。

日本ではあまりありませんが、海外のガソリンスタンドはドライバーが休憩できるカフェが併設されているところがとても多いです。最近、エネオスにドトールが併設されているガソリンスタンドが増えてますがあんな感じですかね。

ガソリンを入れるときはお店の中にいる店員さんに声をかけて代金を払い、そこでついでに食べ物や飲み物を買う感じです。

勿論、給油しないで食べ物や飲み物を買うだけでもOKなので、気軽に利用できます。お店にはトイレを貸してくれるところも多いので、ここで済ませておきましょう。有料トイレの多い海外ではとても貴重な存在です！

朝ご飯を食べ終わったので、早速出発します！

To be continued…