欧州放浪記⑤　～サントリーニの古代遺跡～

次に訪れた遺跡は、島中部にあるアクロティリ遺跡（Ακρωτήρι）です。

欧州放浪記④　～海外初運転～

サントリーニ通になろう！サントリーニ島の歴史を詳しく解説！

1. アクロティリ遺跡
2. アクロティリ灯台
3. いざイアへ！

アクロティリ遺跡

この遺跡は、島南西部にあるアクロティリの街から2kmほど離れた場所にあります。周りは本当になにもなく、荒野のようなところです。バスも出ているそうですが車で行った方が早くて楽そう。

車で行く場合、当然ですが車をどこかに停める必要があります。Google Mapsを見てみると遺跡の向かいに「Parking Akrotiri Museum」という駐車場があったのでそこに停めようとすると遺跡の管理人?みたいな人が出てきて話しかけてきました。

「ここの駐車場は１回5ユーロかかるから、ちょっと進んだ先に路駐できる場所があるからそこに停めた方がいいよ。」

ならなんでわざわざ有料駐車場にしたんだが、、そもそもだだっ広い駐車場なんだから無料でもいいじゃんか。。

そう思いながら車を走り進めると、先ほどの管理人が教えてくれた路駐スポットに着いたので駐車。海沿いの行き止まりの道で、他にも車が数台停まっていました。場所はここです👇

アクロティリ遺跡の入場料は12ユーロ。約2000円です。ネットでもチケットは購入できるそうですが、窓口払いでも大丈夫です。

歴史が好きな人だとか、遺跡に興味ある人だったら一度は見に行ってもいいかもしれませんが、正直あんまり興味ない人は行かなくてもいいかもしれません。入場料が結構高いので。

アクロティリ遺跡はキクラデス文明の古代都市で、紀元前5000年頃から存在している街だったらしいです。紀元前1628年頃のミノア噴火で火山灰に埋もれて廃墟となりました。キリストが生まれる5000年も前から存在していただなんて歴史を感じますね。

この遺跡が完全に発掘されたのは意外と最近のことで、1974年にギリシャ人考古学者のクリストス・ドウマス（Christos G. Doumas）によって発掘されました。

中は割と広くてじっくりみていくと30分くらいはかかります。この遺跡も古代ティラ遺跡と同様、瓦礫のような残骸（失礼）が残されているだけで、昔の建物が再現されているわけではありません。

今となってはこんな廃れた遺跡となっていますが、この街が生きていた時はエーゲ海にとって重要な街の一つだったそうです。サントリーニ島がキプロスやクレタ島に近いため、銅の貿易によって街が栄えていきました。

Googleの評価も9000以上あってそこそこ人気な遺跡なのかなと思っていましたが、やっぱり閑散期だからでしょうか、2、3組しか観光客いませんでした。ほぼ貸し切り状態です。最近はオーバーツーリズムが日本でも問題となっていますが、閑散期のサントリーニ島はあんまりその心配はなさそうにみえます。

アクロティリ灯台

遺跡探索後、次はどこに行こうかとGoogle Mapsを見てみると、アクロティリ遺跡から更に西へ行く道路があったのでドライブがてら行ってみることに。サントリーニ島最西端のアクロティリ灯台という場所につながっています。

サントリーニ島をドライブしていて気付いた点、それはサントリーニ島は荒野が多く開けた土地が非常に多いこと。街から離れると家も木も何もない、開けた土地が多いのです。日本の場合は家や建物でごちゃごちゃしていて、田舎に行っても畑やら森やらで何かしらはオブジェクトが存在しているところが殆どなので、サントリーニ島の景色はかなり異様な光景だなと感じてしまいます。

ただ走っているとたまにレストラン（タベルナ）や高そうなヴィラ?みたいな建物がちらりほらりとありました。何もない荒野にぽつんと出現するのでなんだが面白いですが、人があんまり来なさそうなところなのでゆったりと過ごしたい方にはうってつけかもしれませんねえ。。

そんな一面何もないところを15分くらい走るとついに着きました。サントリーニ島最西端のアクロティリ灯台です。1892年に建てられた灯台で、実はギリシャで最も古い灯台の一つなんです！

車を行き止まりのところに停めて、ごつごつした道（ほぼ岩の上を歩いているようなもの）を100mほど歩くと岬に到着。崖の上で割と高さがあるので、下を覗くと結構怖い。

先述の通り、灯台はサントリーニ島の一番西の端っこの高台の上にあります。しかも写真からも伝わるかと思いますが周りはとても開けていて、まるであたり一面が爽やかな蒼の世界に包まれているようです。見晴らしのいい場所にあるこの灯台が、長年にわたってとても重要な役割を果たしてきたことは想像に難くありません。

この日は幸いにも天気に恵まれていて、サントリーニ島のすぐ近くにある島は勿論、遠くにある島まで拝めました🙏

これは宿のオーナーさんから聞いた話なのですが、ここから見る夕日はすごく綺麗と評判らしいです。残念ながら夕日は見られなかったのですが、眺望が非常に美しいのは間違いありません。おすすめです！

ちなみに肝心の灯台はというと、現在立ち入り禁止で中に入ることはできません。柵があるので侵入することもできません。ただ灯台につながる道自体は封鎖されていないので、24時間いつでも行くことはできます。次ここに行くことがあったら、深夜に行って星空を眺めたいなあ。。

いざイアへ！

海も堪能できたところでいよいよイアの街並みを見に行きます。

イア（Οία）はサントリーニ島の北西部にある街で、断崖絶壁の崖の上の急斜面の場所にあります。「サントリーニ島といえば、青い海に白い街並み」というイメージがある方も多いかと思いますが、その街並みを見ることができるのがこのイアの街です！

ヨーロッパを回るときに一度は自分の目で見たいなと思っていたのがサントリーニ島のイアの街並み。これからその風景が楽しめると思うとわくわくしてきます 笑

アクロティリ灯台からイアへ行くとなると、島の端から端まで行くようなものなので車でも時間がかかります。

サントリーニ島は意外と広いもので、アクロティリ灯台からイアまで直線距離だと11km程度ですが、実際に走ると30km近くありました。途中写真撮影で寄り道したとはいえ、車で小一時間かかりました。小さい島だと思って油断していると旅行計画を立てるとき痛い目を見ます。サントリーニ島は結構大きい島ですよ！！

朝来た道を逆戻り。フィラの街を抜けて北上していきます。

サントリーニ島は全体的に小高い丘みたいな島なので、割とアップダウンがあります。アクロティリからフィラまでは荒野が広がっていますが、フィラより北に行くと山がちな地形になってちょっとした山道となります。

山といっても、日本の山みたいに木がたくさん生えているわけではなく、殆どはげ山。視界を遮るものがあまりないので、景色も遠くまで見ることができます。

イアとフィラをつなぐ道路で、繁忙期は観光客の往来も多いはずなのに結構道が狭い。途中大型の観光バスとすれ違いましたが結構ギリギリです。山の中を進んでいるから仕方ないのかもしれませんが、もう少し拡張した方がいいんじゃないかと思ってしまいました。

くねくねした山道も終わり、街まであと少しというところでイアの街並みを一望できる見晴台を見つけたので寄ってみることに。

奥にある海がなんだか空を連想させるようで我ながらとても綺麗だなあと感心！　これはなかなか映えるんじゃないか？ 笑

さて、イアの街に着いたのでいよいよ街を探索！、、の前に駐車場を探さないと、、、

日本でも同じですが、車での観光のデメリットは駐車場を探さないといけないということです。路駐もできる場所はありますが、日本の場合なんだかんだいって田舎以外は路駐禁止の場所が多い。（しかも都会は駐車代がとても高い）なのでどこへ行くにしても駐車場探しがマストです。

それに対して海外では路駐に対して割と寛容で、サントリーニ島は街の中心地以外はほぼほぼ路駐OKでした。でも縦列駐車って入れるときも出すときも大変だし難しいじゃないですか。できれば直角駐車（道路に対して直角に車を横並びに駐車する、よくある一般的な駐車方法）がいいですよね。

幸いにもイアには無料の公共駐車場があったので路駐せずに済みました。世界有数の観光地なのに無料で停められる駐車場があるのは素晴らしい！！

☝ここの駐車場に停めました。

そこそこ広い駐車場なのですが結構な数の車が停まっていたので、繁忙期だったらもしかしたら停められないかもしれません。車の方が荷物も積めて楽とはいえ、繁忙期は混雑もするので多分、繁忙期はバスで行った方が得策だと思います。

ただ駐車場にはたくさん車が停まっていたけど、街中には相変わらず人はあんまりいない。地元民の車だったのかな？人の姿が見えないところもしばしば。閑散期の街の中は実質、貸し切り状態みたいな感じです。

次回はイアの街並みについて詳しく書いていきます！