サントリーニ島に着いた日の夕方、ガラガラの街に驚きながらも夕食を取るべくレストラン探しへ。
閑散期ということもあって、多くのレストランはお休み。20分ぐらい探し回ってやっとのことで明かりのついたお店を見つけることができました。見た感じギリシャ料理屋さんっぽい感じです。
「Kira Niki Tavern」というレストランだそうです。あとで気付いたのですがこのお店、Google Mapsのレビューが1000を超えている結構有名なところでした。。!
あれだけフィラの街中を探したのに、結局入ったのは宿のすぐ近くにあるレストラン 笑

ギリシャの食前酒・ウゾを飲む!
何を食べようかメニューを見て悩んでいると、”Ouzo“という見慣れない単語を見つけました。気になったのでスマホで調べてみると、ウゾ(ούζο)というお酒がヒット。
ミント系のリキュールで、アニスの甘い香りが特徴的な食前酒だそう。なんでもギリシャを代表する「国民的お酒」の一つということだそうで、面白そうだったので頼んでみることに。
ウゾは1865年に、ギリシャ中部のティルナヴォス(Τύρναβος)の街で誕生したお酒です。チプロというブドウの絞滓を蒸留させたお酒に、アニスのスパイスを入れたのが発祥。現在ウゾが製造されているのは、世界でギリシャ国内だけとのこと。

ウゾを頼んだら早速店員さんがショットグラスを持ってきてくれました。せっかくギリシャに来たのだから現地のお酒をロックで飲んでみたい! ということでロックで飲んでみました。
。。。この決断にはちょっと後悔
まず度数が高すぎる!
調べてみたらウゾは40度近くあり、ロックで飲むとかなりしびれます。しかもミント系の独特な癖があってなかなか飲みにくかったです。ジュースか何か甘いもので割って飲んだら変わってたのかもしれない。。
さてさて、肝心の料理はギリシャサラダとスープを頼みました。スープはファミレスのスープバーとかでよくある、ごくごく普通のスープだったんですが、サラダは結構凝っていて美味しかったです!やっぱり、どうもウゾとは合わない。。。
食前酒らしいけど、多分しょっぱい系の食べ物とは合わない気がします。僕だけかもしれませんが。どちらかというと、甘いデザートやフルーツと一緒に飲むのがベストかもしれません。友人も飲んでましたが、やっぱりどうも癖が強すぎるとのこと 笑
とはいえ、ネットを見てみるとウゾにハマったというコメントも多かったので、やっぱり好みが分かれるお酒っぽいです。
サラダなので野菜がたっぷりなのは当然ですが、驚いたことに多くの種類のチーズが盛り付けられてあって斬新でした!(もっとも、チーズ嫌いの友だちからは不評でしたが…笑)あとはケッパーの実が入ってましたね。日本で味わうことがあまりないのでなかなか貴重です。

これが一番美味しかったかも😋(甘い物中毒)
料理はすごく美味しかったです!おなかいっぱいになったところでお会計へ。この日の夕食は1人だいたい20ユーロちょいしました。
ここで気をつけたいのはユーロは思っているよりも高い!ということです。この時は、いま記事を書いている2024年6月ほど円安ではなかったですが、それでもかなりユーロは高かったです。20ユーロちょいだったら3400円くらいしますからね!「1ユーロ=100円」の感覚でいるといつか痛い目に遭いますよ!!
名称:Κυρά Νίκη Ταβέρνα (Kira Niki Tavern)
Google評価:4.5/5 (1039レビュー)
営業時間:正午~22時00分(日曜定休)
料金:メーンディッシュはだいたい2500円~3500円くらい
海外初運転!
2月8日 朝
青空が広がっていました。青い空と青い海、白い建物、、まさにサントリーニ島らしい風景です。
今日は島内をドライブするため、車をレンタルします。実はこれが海外初運転となります!!
いつでも、どこでも、誰とでも、好きなところへ行けるのが車の最大のメリットです。公共交通機関ではいけないところも車だとすいすい行けちゃうのが車の魅力ですね!
早速レンタカー屋さんを探してみますが、やはり閑散期ということもあってどこもお休み。フィラの街を探し回ってやっとこさっとこ見つけたのが「Eurodollar Rent A Car」というお店です。
このレンタカー屋さんはかなり安かったので超おすすめです!!トヨタのヤリスクロスがなんと1日4000円ちょいで借りられちゃいます!
他にも日本では製造されていない日本車モデルや、韓国車のヒュンダイなんかもあるそうなので、物珍しさに借りてみるのも面白いかもしれません。
今回余っている車がスマートのスマート・フォーツーだけだったので、スマート・フォーツーを借りました。運が良いことに、オートマ車があったのでそれをレンタル。
スマート・フォーツーは3ドア(運転席・助手席・後ろにドアがある)のコンパクトカーで、二人乗りとなっています。日本でも発売されているので、ごくたまに見かけます。日本の道は狭いので、スマート・フォーツーのような車は需要が高そうですね!運転手と助手席しかない小さな車が街中を走っていたら、十中八九スマート・フォーツーとみて間違いないです!

料金は24時間で7000円ぐらいで、なかなか良心的。ただ2シートしかないため、3人以上で乗車するのは不可能です。荷物もあまり載せることができませんが、スーツケース二つくらいならなんとか後ろに載せられました。頑張れば後ろに一人ぐらいは詰め込めそうですが、まあやめておくのが無難です。
サンルーフがついているスマート・フォーツーのレンタカーも普段はあるそうですが、僕が行ったときは既に借りられていたためサンルーフなしの車を借りました。サンルーフありの方が若干値段が高くなります。

ギリシャは日本と違って右側通行なのでだいぶ違和感があります。しかも狭い道でも路駐が当たり前の国なので、慣れるまでは普通の人でも運転が難しいです。ペーパードライバーの方はまずは日本で運転を少し練習してから、海外で運転した方がいいかもしれません。
ちなみに保険適用を複数人にして2人で運転することも可能です。その分多少追加料金がかかりますが、確か1万円以内で抑えられた記憶があります。僕も友人も運転が好きなので2人で交代交代で運転することにしました。
またこれはどこに行ってもそうですが、海外で車を借りるには自分の国際免許証とパスポートが必要です!絶対に忘れないでくださいね!!
名称:Eurodollar Rent A Car
Google評価:4.5/5 (96レビュー)
営業時間:8時00分~20時30分
古代ティラ遺跡
ギリシャといえば西洋文明の故郷。聞けばサントリーニ島にも古代遺跡があるということだったので訪れてみることに。
古代遺跡ということもあってその歴史は長く、この遺跡は紀元前9世紀、スパルタからサントリーニ島にやってきたドーリア人の入植者とその指導者ティラス(Θήρας)によって築かれ、東ローマ帝国統治時代初期頃まで人が住んでいました。
残念ながら火山の噴火の影響により726年に、ティラの人たちは街を捨てる決断をします。その後、1200年近くの時を経て古代遺跡は調査団によって調査・発掘されることとなりました。
「スパルタ教育」の語源となったスパルタは都市国家の名前で、そのスパルタを作ったのがドーリア人です。
ちなみに、サントリーニ島の正式名称である「ティラ」(Θήρα)はこのティーラスという名前から来ているといわれています。
レンタカーを借りたフィラの街から南東方向へ15分ほど車を転がすと、古代ティラ遺跡のある山の麓であるカマリ(Καμάρι)の村に到着します。
空港からも近く、ビーチにも近いことから宿泊先として人気な村の一つです。運転中、窓から入ってきた海風がとても心地よかったです!

高い建物がないので、眺望が素晴らしい
村の中を走り、民宿の通りを抜けると、ついにヤツが現れます。
そう、悪魔のヘアピンカーブです
古代遺跡へ通ずる狭い石畳の道には22のヘアピンカーブがあります。歩いて行くなら登山道を通れば行けますが、乗り物でいくならここを必ず通らなければいけません。しかもこの道にはガードレールも何もないので、万が一操作を誤ったら確実にあの世行きの怖い道。
全長2.7kmで、なにげに勾配がすごくきつい。最大勾配が17%(100m進むと17m上がる)あるらしいです。かなりの急坂。
ちなみに毎週月曜日と、17時30分から翌朝の7時30分までは通行止めとなるので注意が必要です。流石に道が封鎖されて朝まで閉じ込められる、なんてことはないと思いますが、、

10分くらいかけて景色を楽しみながら慎重にゆっくり走っていると、ついに丘の上に到着。丘の上には車を転回できるラウンドアバウトがあるのでそこに車を停めて、いざ古代遺跡へ。
ここで一つ注意点が!
このラウンドアバウトの更に奥にも急な坂道がありますが、間違ってもそこに車で進入してはいけません!!坂道の先は遺跡の入場受付があるのですが、そこで行き止まりとなっています。道は更に狭くなっていて転回が不可能なため、両側ガードレールなしの急な下り坂をバックするはめになります。もちろん、両側は山の急斜面で万が一にも落ちてしまったら、もう海の方までそのままさようならです。(受付スタッフの自家用車?が停まっているので路駐することもできません。)
間違えてこの道に車で入ってしまった僕は冷や汗をかきながら、50mくらい急な坂道をバックしていかなければなりませんでした。受付スタッフの人にも、「なんでこんなところに駐車場があると思ったのかな」と笑われる始末。恐らく人生で一番怖かった運転だったことに違いありません 笑

古代ティラ遺跡の入場料は6ユーロ(約1000円)で、さっきお伝えした入場受付で支払います。閑散期だからか、僕たち以外に人は誰もいませんでした。

遺跡なので当然、建物が綺麗に残っているなどということはありません。何百年・何千年ものあいだ雨風に曝されて今に至っているのですから。何かの建物の残骸があちこちに残っているだけです。この建物は昔は劇場だったかもしれない、ここはもしかして酒場だったのかな、、、そう考えながら遺跡を探索すると何だか歴史を感じてすごく感慨深いものです。

写真はWikimedia Commonsより引用
残念ながら写真をあまり撮っていなかったのでWikimedia Commonsからの引用にはなってしまいますが、遺跡は画像のように家や劇場などの建物の遺跡があります。
ティラの植民都市が築かれた当時、サントリーニ島最大の街はティラだったため、2世紀頃に大規模な劇場が建てられました。約1500人を収容できる劇場だったため、島中の集落や、近隣の島々からも人々が集まったといわれています。こんな急斜面の山の上に1500人も人がやってきて劇場で劇を楽しむ、なんて今ではまったく想像できないですよね 笑
訪問者はやはり僕たち以外誰もいなかったので、周りは本当にしんとしていました。その様相がより一層、厳かな雰囲気を引き立たせているように感じられました。
のんびり古代遺跡を散策していると気付いたらお昼近くになっていました。そろそろ下山して次の遺跡に行きたいと思います。
名称:古代ティラ遺跡(Αρχαία Θήρα)
Google評価:4.6/5 (2410レビュー)
営業時間:8時30分~15時00分(毎週水曜定休)
入場料:6ユーロ(約1000円)
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