幸せになるには

あなたはいま、幸せだと胸を張って言い切れますか?

もし「いいえ」という答えならどうすれば幸せになれるか、一緒に考えてみませんか?

人生の質を高めるために必要な要素であるのが幸せであること。たとえば美味しいものを食べた、とかほしかった服を買った、とか恋人と一緒に遊んだ、などなど自分が幸せだなと感じる場面は多いと思います。

幸せの定義は人によって異なります。なか卯の親子丼を食べるのが幸せだと感じる人もいれば、(これは僕です!)とにかく貯金することが幸せだと感じる人もいて、まちまちです。幸せの定義は一様ではなく、それぞれの人が異なる価値観や人生経験を持っており、幸せの形も多様なのです。

幸いなことに僕の周りを見渡しても、いま自分は不幸だと感じてる人は少ないように感じます。しかし、日本の幸福度は世界で51位。社会全体で見てみると幸せではないと感じている人は案外少なくないのかもしれません。

特に近年は可処分所得(手取り)は増えないのに、税金や物価高騰の負担はすごくかかっているということで、お金の問題から幸せじゃないと感じている人も増えていると思います。

とはいえ、たとえお金が十分になかったとしても、考えようによっては幸せになれる方法はあると思うのです。今回はそのことについて考えてみたいと思います。

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  1. 幸せとは
  2. 年収1000万でも「不幸」?
  3. フィジーで学んだ「幸せ」とは
  4. 人間らしく生きる
  5. 参考文献

幸せとは

まず幸せとは一体何なのでしょうか。

幸せとは、心から喜びや満足感を感じている状態を意味します。

生きていくのに必要であるお金の余裕も幸福度に直結するし、心の豊かさや精神的な安定、社会的なつながりや人間関係、自己成長や目標の達成なども幸せであるかどうかに直結してくるでしょう。

また健康であることもとても大切だと思います。健康という土台がないと何をするにしても難しいのである意味、お金と同じかそれ以上に重要なものなのではないでしょうか。

年収1000万でも「不幸」?

年収が多ければ多いほど幸せになる、と必ずしも言い切れるでしょうか。

私たちはお金が幸せをもたらすと考えがちですが、実際にはお金と幸せの関係性は私たちが思っているよりも複雑です。ギャンブルのような一時的な快楽や、物質的な満足感はお金によって得られるかもしれませんが、幸せとは深い心の充足や精神的な満足感に基づいていると思うのです。なのでお金がたくさんあるからと言って必ずしも幸せになるとは限りません。

たとえば、日本では年収1000万は高給取りの勝ち組と認識されることが多いです。合コンでは相手にちやほやされるだろうし、家庭を持って家や高級車も難なく買うことができます。誰しもが手に入れられないものも、年収が1000万円もあれば買えるかもしれない。

マセラティーのギブリがほしい、とかロレックスの腕時計がほしい、という欲求もお金があれば解決します。そのため、年収が高ければ高いほどできることの選択肢が増えて、幸福度はあがるのではないかと考えがちです。

勿論、お金があれば大抵のものは買えるし、大抵の体験はできます。

ただ、物質主義的な価値観(物欲)に重きを置きすぎると、うつ病や人格障害などの症状が現れやすいことがタフツ大学の研究で証明されています。年収が高くても、精神的に充実していないと結果的に幸せになるのは難しいのです。

☑ Point

物質主義的とは、モノやお金など目に見える形で存在している所有物を重視する考えのことです!

実際、よく言われているのが年収800万円を過ぎたあたりから、どれだけ年収が増えても幸福度はあまり上がらない傾向にあるということ。給料が高いということは、それだけ仕事量や責任・プレッシャーが多い仕事であるということが多いです。もしかしたら、残業で帰るのは終電・出社は始発、下手したら土日返上で働かないといけない環境なのかもしれない。

お金はたくさんあるので満足感は高いだろうし、将来に対する不安は軽減されるでしょう。しかし、もし体力的にも精神的にも厳しい環境下に置かれているなら、年収が高ければ高いほど幸せである、とは必ずしも言い切れないのです。

フィジーで学んだ「幸せ」とは

実は世界で幸せな人が多い国の一つがフィジーである、ということを知っていますか?「あなたはいま幸せですか?」とフィジーで聞くと、なんと国民の89%が幸せだと答える国だそうです。

何でこんなに幸せな人が多いんだろう?あまり豊かな国ではないのに。南国の暖かい気候で、一年を通じて過ごしやすい環境だからかな。

そう思いながら、僕も4年前の夏にフィジーに行きましたが、実際に行ってみてわかったのが、幸せの概念が日本とは違うということです。

  • お金やモノよりも、人とのつながりを優先
  • マイペースでのんびりな国民性
  • 超がつくほどのポジティブ思考

フィジーではお金やモノがたくさんあることよりも、人とのつながりや人間らしく生きることに幸せを感じているのです。

これはフィジーで100人の幸せを調査した動画ですが、お金やモノがたくさんあることが幸せだと感じる人は一人もいなかったらしいです。

実際この動画の通りで、フィジー人は何より仕事よりも家族や友人といったコミュニティーを非常に大切にします。だから仕事も早く切り上げて、家や村でのんびり家族や友人と過ごしている人が殆ど。

家でのんびりと家族や、友人と過ごすフィジー人たち

人とのつながりを大切にすれば、より深い信頼関係を築き上げることができる。そして、それによって精神的安定感や幸せを感じることができる。このことをフィジー人はよく知っているのです。

またフィジーは良い意味でも悪い意味でも、時間に対する意識が薄くてすごくマイペース。喫茶店に入ってコーヒーを注文しても、店員さんは他のお客さんと話ながらのんびりコーヒーを準備。本当にのんびりしています 笑

フィジーには「No worry, No hurry」という言葉があります。日本語で言うと、「なんくるないさー」みたいな感じでしょうか。時間に追われず常に余裕を持って生活している感じがします。バスが時間通り来なかったり、待ち合わせ時間にちょっと遅刻しても誰も気にしない。余裕があって、いつもポジティブ思考で乗り切るのがフィジー人なんです。

人間らしく生きる

ここまで来ればうすうす感じられるかと思いますが、幸せというのは長期にわたって安定的に心を満たしてくれるものだといえます。

  • 家族や友人・恋人とのつながり
  • 今を楽しむこと
  • 趣味に没頭すること
  • 余裕を持つこと

このように「幸せ」を感じるには、人間らしく生きることが一番大切なのだと思うのです。

経済的豊かさを目指していく以上、長時間働いて余裕のない生活を送ってしまうのは仕方ないことかもしれません。それも一つの価値観です。

しかしフィジー人のように、経済的にあまり豊かではなくても、精神的に幸せであると感じることができれば、それだけで幸せになることができるのではないでしょうか。たまには仕事を早く切り上げて、家族や友人・恋人とゆっくり過ごす時間を作ってみるとか。。

お金も幸せになるためにはある程度必要ですが、お金だけに固執せず、内面的な豊かさや人間関係、自己成長など、より深い幸せを追求していくことが重要なのである。そう教えてくれたのはフィジーの人たちでした。

参考文献

・ライフハッカー・ジャパン編集部、「物を買っても幸せになれないのに、なぜ物が欲しくなるのか?」、2013.12/27

・前野隆司、「年収がいくら増えても「幸せ」には直結しない訳 ―10万円と1000円のワインの味は100倍違うのか―」、東洋経済オンライン、2020.6/2

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