蒼い海に美しい白い街並みで有名なギリシャ。一生に一度は行ってみたいと夢見ている方も多いかと思います。
しかし、いざギリシャに行ってみると首都のアテネはまだしも、田舎の方にいくと公共交通機関があまり充実していないエリアも多いのです。しかも、美しく息を呑むような場所に限って公共交通機関だと行きづらいところが多いこと。僕が行ったメテオラもそうでした。
そこでオススメしたいのが車です!
車で移動すれば好きな時に好きなところへ移動できますし、複数人で旅行するなら移動費がすごく安くなります!ギリシャのレンタカー代は日本のよりも安く、一番安いコンパクトカーや安いモデルのセダンなら、1週間借りてもなんと2万円くらいで済むんです!
今回はギリシャでの車の借り方から運転の注意点について書いていこうかなと思います!
ギリシャのレンタカー
ギリシャ国内の主要なレンタカー会社は主にこの7つです。
その中で僕はアテネ空港のEnterpriseでスズキのスイフトを借りました。
何故スイフトかというと、空港にあるレンタカー会社の中で一番安かったから笑
スイフトは他の外車と比べて比較的燃費も良く、レンタル代もかなり安いです。何より国産車っていうところにどこか安心感を得られます!

ギリシャで車を借りるメリットと注意点
- メリット①:荷物を置ける
海外旅行は持って行く荷物が多くなりがち。バックパッカーを除き、殆どの人がスーツケースを持って旅行することでしょう。
しかし、想像してみてください。10数キロもあるスーツケースを持って旅行するのって凄く大変だと思いませんか?1,2カ所の場所に滞在する滞在型観光ならまだしも、あちこち巡る周遊旅行となると日によって泊まるホテルが違ってくる場合が殆どだと思うのでので、大荷物を持って旅行するのはかなり面倒なはずです。
そこで活躍するのが車です!
車があれば、ちょっと車を離れて観光する時でも荷物を車内に置いておけるのでとても便利です!また、車であれば重い荷物を置いたままにできるので、例えば飲み物を買いだめして車に置いといて飲み物代を節約する、なんてこともできちゃいます。
但し、防犯には細心の注意を払うことを強くオススメします。海外は車上荒らしが非常に多いです。車上荒らしに遭わないように、荷物が見えないよう毛布等で覆い隠したり、海外旅行保険に加入しておきましょう。油断禁物です!
- メリット②:いつでもどこでも誰とでも
車があれば公共交通機関がないような場所に好きな時に誰とでも行くことができます。終電の時間やタクシーの値段を気にせずに旅行できるので、かなり楽になるはず。ガソリン代や高速代を加味しても、二人ぐらいの人数でも公共交通機関よりも安く移動できる場合が多いですし、大人数になればなるほどお得に旅行できちゃいますよ!
また、あまり知られていないような思いがけない絶景スポットに巡り会えるのも、レンタカー旅行の醍醐味です。ギリシャの海沿いを窓を開けてドライブするのは最高ですよ!
- メリット③:宿泊代を浮かせられる
「自分はどんなところでも寝られる自信がある」
こんな方には朗報です!宿泊代を浮かすことが可能です!
スマートのようによっぽど小さすぎる車でない限り、よっぽど荷物を多く詰め込まない限り、よっぽど体が大きくない限り、普通のレンタカーでしたら車の中で寝ることが可能です。
これ割とバカにできない話で、1泊1万円寝るためにホテル代を払っていたとしたら、車中泊することによって1週間位で7万円も節約できちゃうんですよ。寝られさえすればそれでいい、という方なら車中泊はオススメです!
ただし、夏場に車中泊するのは避けた方がいいかもしれません。夜間でもだいぶ高温になるので熱中症になってしまいます。(僕も一回、日本で夏の暑い夜に車で寝落ちしてしまったことがあるのですが、起きたとき喉がカラカラで焦りました。。)
- 注意点
ギリシャで運転するということは、当然ギリシャ国内の運転ルールを守ってドライブする必要があります。ギリシャの交通ルールを覚えないといけませんし、そもそも国際免許証がないと無免許運転になってしまいます。(とはいえ国際免許証を提示しないと、レンタカー屋さんは車を貸してくれないので大丈夫だとは思いますが・・・)
- ギリシャの車の殆どはマニュアル車
日本とは違って、ギリシャを含め、ヨーロッパの車はマニュアル車が殆どです。おまけにギリシャは日本と違って右側通行で左ハンドルなので、慣れるのに1時間くらいはかかるかもしれません。
いちおう、オートマ限定の免許でも国際免許証があればマニュアル車も合法的に運転できますが、マニュアル車を運転したことのない人は隣に経験者がいないなら止めておきましょう。事故るか、後続車にブーブークラクションを鳴らされます!
- 21歳以下は車を借りられない可能性がある
日本でも未成年や、免許取得してから◯年経ってないと車を貸してくれないところも多いですが、ヨーロッパだと日本以上に基準が厳しいです。運転自体は18歳から可能ですが、21歳からでないと車を貸してくれない、貸してくれたとしても追加料金を課されたり、高い保険に入れない・・・などなど様々な制約がある場合が多いです。
また、車を借りるときにデポジットとして3~4万円ほどお金を払わないといけないところが多いです。ただ、これは車に事故や汚損がなければ返却時に戻ってくるのでご安心。走行中に小石が飛んできてちょっと傷付いたかもしれない・・・程度のものでも殆どの場合はデポジットは戻ってくるので大丈夫です。
- ギリシャの運転マナーは悪い!
CNNの記事によると、ながら運転が多いドライバーはギリシャがヨーロッパ一位で、ギリシャのドライバーの77%が運転中に電話、83%が運転中にスマホを使っていると回答したとのこと。ドライバーの半数以上がながら運転しているって凄いですね。。
他にもギリシャは危険運転をするドライバーの割合がヨーロッパトップレベルで、ギリシャのドライバーの約1/3がスピード違反、信号無視、車間距離を詰めたりと危険な運転をしていると答えたらしいです。
実際に僕もギリシャをぐるっと一周する感じで運転しましたが、確かにギリシャの運転マナーは日本と比べて格段に悪かったですね。信号が青になった瞬間、後ろからクラクションの合唱、パトカーですら一時停止無視。郊外では50キロ制限の道でもみんな100キロくらいで飛ばしていましたから笑
・・・ここまで書くとギリシャでのドライブはハードルが高そうに見えますが、道路標識は万国共通なものも多いですし、実際に運転してみちゃえばそこまで難しいものではありません。英語版ですが、ウィキペディアにギリシャの道路標識の一覧があったので、それで十分対応できます。細かいルールは日本語版のサイトがあったので、僕はそれで事前に頭にたたき込んでおきました。
ギリシャの道路標識一覧(英語)
僕も初めてのマニュアルでしたが、幸いにも隣にマニュアルの免許を持っている友人がいたので、特に大きな問題もなく運転することができました。これもまぁ、1~2時間くらい運転していれば慣れてきます!
- 駐車は路駐が基本
ギリシャを含め、ヨーロッパでは駐車するときは路駐が基本。ただ、旧市街地や街の中心部では路駐が禁止されていることが多いため、どこかの駐車場に停めたり、別の場所に路駐するなど注意が必要です。
日本に住んでいれば、都心部でない限り縦列駐車をする機会はそうないと思いますが、ギリシャでドライブしたいのであれば、出国前に頑張って縦列駐車の練習をしておきましょう!

- 国を跨ぐドライブには要注意
ギリシャの殆どのレンタカー会社は国境を越える利用を禁止していますが、一部のレンタカー屋さんでは認められています。Enterpriseは確かレンタカーで国境を越えても大丈夫でした。
ただ、越境代(Cross-border fee)が利用料金とは別で1回国境越えるにつき、約1万円~2万円ほどかかるので気をつけましょう。これは会社によって値段は違います。まあ僕みたいに、東欧を車で周遊しよう!とか考えているよほどのドライブ好きな変人でない限り、大丈夫だとは思いますが念の為。。
5~6人とかの大人数で行くならバス代や電車代よりも安上がりになると思うので問題なさそうですが、1~2人の少人数旅行だと、レンタカーで国境越えたら確実に損しますよ!
ちなみに、EU加盟国はシェンゲン協定を結んでいるので、国境を自由に越えられます。なので、車で国境を越えて隣の国まで買い物に行く、、、ていうのはよくある話なんです!
車を借りるのに必要なもの
それほど特別な物は必要ありません。但し、国際免許証と日本の免許証だけは絶対に持参しましょう!これがなければ国外で運転できません!
国際免許証はジュネーヴ条約を結んでいる国で、外国人が車を運転できる資格です。あくまで、ジュネーヴ条約を締結している国に限る話ですので、そこは要注意。ちなみに、ジュネーヴ条約締結国の一覧は警視庁のHPから確認できます。
国際免許証は、各都道府県の運転免許センターに行って、免許証とパスポート用のものと同じサイズの証明写真1枚、パスポート(原本)と2350円を出せば入手できます。必要なものもそれほど特別なものはないので、国際免許証の取得自体はそれほど難しくないです。なお、有効期限は発行から1年間です。
運転自体は上記の二つがあれば問題ありません。ただ、レンタカー屋さんからしてみればどこの誰かもわからない人に車を貸すわけですから、身分証明ができるものが必要となってきます。
車を借りるときはパスポートを見せないといけないところが殆どで、僕の場合、日本の住所も紙に書かされました。あとは現金じゃなくてクレカ払いが基本なのでクレカも用意しておきましょう!(デビットカードはダメなところが多かった気がします。。。)
借り方
- インターネットで予約しよう!
車を借りるときは日本と同様、レンタカー会社の受付窓口で借りることもできますが、希望の車がなかったり、予約が埋まっていることが多いので、インターネットでの予約を強くオススメします。
レンタカー屋さんの公式HPからでも勿論予約することはできますが、もし安く車を借りたいのであれば、「KAYAK」などの比較サイトを使って予約しましょう!
今回はアテネ空港到着ロビー階にあるEnterpriseでの借り方をお伝えします。
飛行機を降り、預け荷物を受け取ったら1Fの到着ロビーに出ます。到着ゲートを出たところを左に曲がり、50m程進めば右側にレンタカー屋さんのカウンターがずらずら並んでいます。到着ロビーを出ると横長の一本道となっているので迷わずにいけるかと思います。

- カウンターでの手続き
カウンターに着いたらスタッフの人に声を掛けて車を借りたい旨を伝えましょう。既に比較サイトなどで予約が確定している場合は、そのことをスタッフに伝えます。するとレンタカー契約書や保険の書類を渡されるのでそれを一読して必要事項を記入します。
自分の名前や日本の住所、職業、パスポートナンバー、など基本的な情報なので特に難しいことはありません。この時、国際免許証・日本の免許証・パスポート・クレジットカードを確認されるので事前に用意しておきましょう!
基本的に空港従事者は英語が通じるので、ギリシャ語の心配はまったく要りません!職員の方も優しい方が多いので、筆談でも、翻訳機使っても丁寧に対応してくれます。

- 車を借りよう!
手続きが一通り終わったら駐車場に向かい車を取りに行きますが、駐車場が想像以上に空港から遠く広いので、確実に迷います!その上、他のレンタカー会社とも駐車場を兼用しているので、手続きが終わってから駐車場の車を見つけるのに20分以上かかりました笑

駐車場に着いたら、駐車場にもカウンターがあるのでそこに行き、車の鍵と雪用のタイヤチェーン(冬期希望した場合・有料)を受け取ります。いちおう、僕がギリシャに行ったのが2月の大寒波の時期だったので、雪用のタイヤチェーンをつけてもらいました。スタッフの方がカウンターの倉庫から引っ張り出してきて車内まで載せてくれました!(結果使いませんでしたが。)

カウンターに着いたらスタッフの人を呼びレンタカーの傷の確認・備品の確認・鍵の受け渡しでレンタル開始です!
ギリシャの法律により、消火器を車の中に搭載することが義務づけられているので、消火器の確認もしっかりと行います。
- 返却方法
楽しいドライブが終わって返却の時が来ました。
返却場所がアテネ空港なら、借りた時の駐車場に車を戻します。今回の場合、Enterpriseの駐車ロットですね。

車を降りたら、車を借りたときに立ち寄ったカウンターに行って、車の鍵を返却します。その後、傷の確認を行うので問題がなければ返却完了!車に傷が付いてなければデポジットもクレジットカードに数日以内か一週間ぐらいで返金されます!
まとめ
いかがだったでしょうか。
僕の時は駐車場を見つけるのに苦労したのと、レンタカー会社が貸出手続きに時間がかかったということもあったので、実際に車に乗れるまで多く見積もって1時間はかかると見ておいた方がいいかもしれません。
ちなみに、アテネ空港のレンタカーカウンターは24時間営業なので、深夜に空港に着いた場合でも安心です!僕も夜の23時過ぎに車を借りましたが、スタッフの方に聞いたら、駐車場で車中泊してもいいと言われたのでスイフトで車中泊しました!
安全な場所で無料で寝られるのは本当にありがたいですよ笑
みなさんもギリシャへ訪れた際は是非、車を借りてギリシャ中を駆け巡ってみてください!!!
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